2004年雪上訓練U報告



日時:2004年3月21日
山域:那須/郭公沢
形態:雪上訓練U
目的:冬山基本技術の再確認
メンバー:柴田(敏)・相澤・久池井・石賀・勅使河原・黒須・北村

今回の雪訓Uは、C級指導員、雪訓参加意識向上を考えて担当を決めた。大丸温泉駐車場にて八木ちゃん担当であった雪上歩行、トラバースの説明を新人(?)相澤さんが行う。今回リーダーの私、それと北村会長が補足説明をして出発した。初心に返り、皆何でもない夏道をそれぞれ考えながら歩いているようだ。しめしめ今回は皆気合いが入っているぞ。リーダーとしてがんばらなくっちゃ。
 ロープウェイ駅より夏道を左にそれて郭公沢の中へ。途中、以前雪訓を行った斜面は雪の付きが悪く、また気合いの入ったメンバーには傾斜が緩やかで失礼と思い、沢の最奥まで移動した。
 まずキックステップ、直登・下降を担当のがっちゃんに説明してもらい、続いて実際に歩きながら補足説明をする。また、沢の奥の斜面と言うこともあり、簡単ではあるが弱層テストを行った。弱層はあるものの積雪量が少く、雪も比較的安定していることから判断して、雪訓を続行する。登りのキックステップは難なくこなすが、下りは軟らかいところ、堅いところが交互に現れ、皆緊張してアップダウンを繰り返しキックステップの練習をした。そのころより山へ返り咲いた(失礼)黒須さんも参加して、昔を思い出したり最新の講習会等で得た技術を習ったりと盛りだくさんの雪訓となった。
 一息入れた後、斜面を隣のもう少し急なところへ移動して、テッシー担当の滑落停止を行った。滑落停止技術は必要だが、まずは転ばないこと、滑る前に止めることを確認して始まる。そのころには急斜面にもかかわらず慣れた様子で登っては滑り、お決まりの停止姿勢で何回も何回も練習していた。やはり今回のメンバーは気合いが入っている。全員びしょびしょになり奮闘している。頼もしい限りだ。天気は良く景色は最高である。
 続いてクッチー担当の耐風姿勢。ピッケルの差し方、足の位置、体重のかけ方などを確認した。私はここで1つ策略があったのだが、今回の気合いの入ったメンバーには通用しなかった。実は耐風姿勢を最後に持ってきたのは、雪上技術をマスターした上で耐風姿勢をしているときに落とそうと考えていた。今日1日のおさらいである。しかし雪の斜面に対して自信の出てきたメンバーには通用しなかった。
 最後にクランク状にフィックスロープを張り、支点通過の訓練をした。登行時の支点通過は、オートブロック、バッチマン、タイブロック、そしてアッセンダーなどを使い、懸垂下降時の支点通過は、エイト管やまたムンターヒッチを使う方法を習得し、今回の訓練を終えた。
 帰りの斜面歩行は、朝来たときとは違い、皆の足取りも確実になり、今回の雪訓の成果を見ているようで、リーダーとして満足の1日でした。補助、アドバイスをしてくださった北村さん、黒須さん大変お世話になりました。後は記録担当の相澤さんの報告、感想が楽しみです。(報告者:柴田)


いつものように富屋公民館に集合し那須へ向かう。
ロープウェイ山麓駅近くの駐車場に車を止め、準備をする。今回の雪訓はいつもと趣向を変えて、内容ごとに担当者を決め、各担当が説明をすることになっている。相澤が平地歩行について説明を指示されたので説明。補足事項があったので2〜3人から指摘をうける。
 平地歩行技術を意識しながら雪訓実施場所(郭公沢)へ移動。車道から雪面にでるにあたりアイゼンを装着。適当な斜面を探しながら移動するがなかなかみつからない。奥まで入る。
 荷物を降ろし、アイゼンをはずす。早速訓練に移り下記の@〜Dまで順番に行った。
@雪上歩行(平坦地で、足の置き方・運び方、重心、姿勢、歩幅、ピッケル。キックステップで直登下、横断、斜め登下降、方向転換)
A滑落停止(ピッケルによる方法、ピッケルの持ち方・構え方反転、反転の制動動作、体重のかけ方)         
B耐風姿勢(方法、姿勢、軸足、顔向き、三点支持)
Cロープ確保(スタンディングアックスの基本モデル)
Dフィックスロープを利用した歩行(登下降、トラバース)
@〜Bについては勅使河原、久池井、石賀が説明し、北村、黒須、柴田が補足した。Cは北村、黒須、柴田から指導を受け二人組になりながら実施。Dについては北村、黒須、柴田がクランク状にロープをフィックスし、勅使河原、久池井、石賀、相澤がフィックスロープを使った歩行訓練を行う。
 片付けをし、撤収。
 温泉に入り宇都宮へ戻る。

感想:雪訓にはもったいないような天気のなか、順調に訓練ができてよかった。滑落停止が何度やってもうまくできなかったのがくやしかった。来シーズンの課題ができた。シーズンの最後に実施することがもったいないような気がするが、今シーズンの雪山のおさらいができた。また次のシーズンにつなげたい。(報告者:相澤)