山行報告
南会津 ミチギノ沢
2004年8月21日(土)22日(日)
メンバー:CL菊重、記録小池、柴田(敏)、迫、大木 計5名

何年ぶりかの沢だ。山登り自体久しぶりなので準備にあれこれ時間がかかるが「これが必要かな」とか「これを持っていったらウケるな」とか考えながら準備するのは楽しい。前日移動で午前1時に窓明けの湯前の駐車場にテントを張る。
翌朝、朝食を済ませ50メートルほど先のドライブインでトイレと水を補給し6時30分出発。街道向かいの階段が三つ岩山登山口となっている。防風屋根の上をトラバースすると右手に鉄製の階段があるので登るとそこから登山道になっている。下に沢を見下ろし斜面を心地よくトラバースすると砂防壁があるので渡る。小さな沢を幾つかまたいで進むと樹林の下草がなくなり、いかにもきのこが生えていそうな場所を通る。名人菊重さんは早くも夏山の味覚「ちたけ」をゲット。その周辺をうろうろすると、ハンター柴田もすぐに4,5個の立派なちたけを見つけた。新人大木さんも歩きながらひとつ見つける。いきなり山の幸を10個くらいゲットしてメンバー一同ニンマリ。
ちたけポイントを過ぎると急登となる。風が抜けない樹林帯の中の登りに汗がにじむ。T字路に立派な案内図が彫られた銅版があるところで一息入れる、8時。さらに急登は続き滴り落ちる汗をぬぐう頃三つ岩避難小屋に到着9時40分。水場の水は枯れているがなかなか立派な小屋じゃありませんか。三つ岩山って知らないけど、これをみるときっと人気の山なのだろう。
窓明け山方面に向かう。道を下ると湿原に出るので、湿原の木道を外れ左に突っ切って藪こぎすること20分、岩がゴロゴロする沢に入る。そこを40分も下ると足元に水が出てきていよいよミチギノ沢に入る。急な下りに苦闘しつつ11時30分休憩。苔むした清流の中進むことさらに1時間半、13時、休憩+岩魚釣り。水は浅いが名人菊重さんが2匹、ハンター柴田が1匹、岩魚釣り初挑戦の迫さんがでかいのを1匹ゲット。
さらに沢を下る。滝を二つ三つ高巻きするが足場の悪い急登&急下でもうヘトヘト。高巻きポイントにはすべてお助けトラロープがフィックスされていた。こんな山の中でも来る人はいるのね、へぇー。
先ほどの休憩から2時間歩き続けるもまだテン場ポイントを探せないでいる。ちょっと不安になり始めた頃、下ってきたミチギノ沢は御神楽沢と合流し、ちょうどいい具合にそこが砂場になっていたので16時10分、ここをテン場とする。途中で休憩を入れたがここまで9時間40分行動した。えらいぞ、みんな。
疲れてはいたが仕事は多い。流木を集めて火を焚く。男性陣は岩魚釣り。全部で5匹釣れたが名人とハンターは思ったように釣れぬので不服そう。釣った魚は迫さんが内臓を取って大木さんが串に刺し2匹は骨酒用にあぶり焼きに、3匹はぶつ切りにしてネギおよび豆腐とともに味噌汁の中にぶちこんだ。焼けた岩魚に熱々の日本酒を注いだ骨酒は香りも良くておいしそう。私は酒を飲まないので知らないんだけどね。岩魚汁は魚の臭み全然なく、淡白でおいしかったです。
翌朝岩魚をさらに4匹釣り、名人がでかいの2匹をお刺身にしてくれた。身がコリコリしていてこれがまた美味でした。ちたけ汁もきのこの風味がよく出ていて良かった。
一晩お世話になったテン場を後にする9時。10時と11時40分に休憩、急登と最後の藪こぎを終えると湿原に戻った。速い速い、昨日5時間40分もかかった下りを今日は4時間10分で来た。沢は登りより下りのほうが時間をくうことがわかった。13時30分避難小屋、分岐15時5分、最後の核心鉄階段を下ったら、あらもう登山口に着いたわ16時30分。
たった二日間だがなんだか長いあいだ沢に入っていたような感覚になった、そんな沢でした。私たちは御神楽沢出合でやめたが、これにあと1日つけると会津駒の方まで抜けられるらしい。
以上、報告でした。