山 行 報 告


メンバー:小杉
日時:2004.9.3(金)8:00〜15:30
山域:足尾松木沢ジャンダルム
ルート: 中央壁 左チムニー

 平日の休暇(夏休み)で、パートナーは無し。幸いここ数日で唯一の晴天。前日夕立があったので、早く行ってもぬれていると思い、自宅を5:15に出発。7時、銅ダムのゲート。ここで自転車に乗り換え奥のゲートまで。やはり昨日は夕立があったのだろう、松木沢はかなり増水しており、渡渉が大変だ。
7:30ジャンダルム中央壁の基部。ここでルートの選択。中央ルンゼはびっしょり。その右のリッジは乾いているが、ここ2回連続で登っており、イマイチ登る気がしない。チムニーのうち右のは、濡れていて論外。左のチムニーも一部濡れている。しかしこの左のチムニーのさらに左の凹角がばっちり乾いており、何だか面白そうだ。取り付いたこともないし、今日はここで遊ぶことに決定。
取り付きにはRCCボルトが2本あり、支点の心配はない。前から試してみようと思っていたルベルソでのソロシステムを作り8:15登攀開始。出だし3mで足の置き場がなくなり、緊張させられる。残地支点もなく、ナチプロも効かせられない。しばらく行きつ戻りつを繰り返した後、リスを発見。大喜びでナイフブレードを打ち込み、ここを突破。その先しばらくはカムの効くポイントが豊富で実に快適。ルベルソもザックから事前にザイルを出しておいてやりさえすれば、流れはスムーズでいい感じだ。凹角の抜け口が濡れていていやらしかったが、カムが効いているので精神的に問題なし。ふと左に伸びるハングからカンテのラインを見ると、ハーケンが何本か。ソロでは行く気がしないが、実に魅力的なラインに見える。次回は登りたい。
ザイルの残りを確認しながらギリギリまでラインを伸ばす。終了点を補強し、下降アンド登り返し。システムを作り直したりザイルをザックにしまい直したりで時間がかかる。2ピッチ目は少し登ってすぐに中間帯のガレ場に到着。3ピッチ目はいつものスラブ状の真ん中のクラックラインの左隣をチョイス。ここも初めてのトライ。見た目より悪く、楽しめる。15mほど行ったところで、スラブからフェイスに移る。ナチプロがガンガン効いて実に快適。ここで真新しいカムを発見。簡単に外れるところを見ると、単なる回収忘れ?ありがたく頂戴する。4ピッチ目はこぶし岩の左にある枯れ木に詰めるフェイス。1手、難しいところがあり、ジャミングが出来ればなーと思いながら何とか突破。そのままこぶし岩上までザイルを伸ばし終了。時間は13:45。ちょっと時間がかかりすぎ。システム構築の時間とルートファインディング力の向上で、あと1.5時間は省略できそう。
下降してまだ天気が持ちそうだったので、パラダイスゲレンデの右にあるカンテルート(ペツルボルト連打)にトライ。見た目より優しく、50mあることを考慮しても10a位か。このカンテの左のクラックや右の凹角も楽しそうだ。まだまだ宿題がたくさんで楽しめそうだ。近場にこんないい岩場があることに感謝しつつ下山。