山 行 報 告


メンバー:小杉(渓嶺会)・清水(YCC)
日時:2005.2.26(土)
山域:北ア 唐沢岳 
ルート:幕岩 左方ルンゼ
タイム:
6:00葛温泉〜7:10唐沢出合〜9:00B沢出合〜9:45左方ルンゼ取り付き
10:20登攀開始〜15:00終了〜同ルート下降〜16:30取り付き
17:20B沢出合〜20:00葛温泉
報告者:小杉

 24日夜中に谷川ノコ沢がキャンセルされ、どうしたものかと思案に暮れていると、思いもかけず清水さんからお誘いがあり、ありがたくご一緒することに。このエリアには入ったことはなく地形の概念もあいまい。最大の難所?のアプローチは「お任せ」。
前橋で23:30合流、3:00葛温泉着3:30仮眠。5:20起床。ほとんど寝てない。清水さんの知り合いが、幕岩S字状ルートへ1時間前に出発しており、トレースに恵まれる。唐沢に入って1時間ほどで先行Pに追いつき、ラッセルを交替。そのままB沢出合へ。B沢でワカン等をデポし、先ほどの先行Pと情報交換をしてから左方ルンゼへ向かう。
核心のF2をやらせてもらえるというので、ありがたくお言葉に甘えることに。F1は埋まっている。F2はほぼ垂直で少し硬い氷だが、全体に幅広で登りやすい。あまり効きの良くない自分の古いスクリューを3本決めて、F3手前のナメ氷で終了。清水さんに上がってきてもらうが、ダブルロープのうち1本が凍って氷にへばりつきアップできなくなる。また、針金状になったザイルがルベルソにスムーズに通らないので、セカンドロック機構はザイル1本しか効いていなかった。次のビレイからは8環ですることにした。忘れていたがアイスではこういうこともあるのだ。
F3からは簡単な氷瀑がつづく。晴れているのに気温はとても低い。潅木等でビレイをしながらピッチを伸ばしていく。7ピッチで終了。北アの山並みが遠望できるすばらしい景色が堪能できる。全体に明るく開放感のあるルートだった。また、連続してピッチがつづき間延びしないのもいい。とても快適なルートだった。
下降は時間短縮のため、同ルート下降とする。清水さんが先行して次の支点を探すが、とてもすばやく、絶妙なところで残地支点を見つける。やはり経験が違う。
1.5時間でF1下に戻り、ながーい林道をてくてく歩き下山。眠気と戦い、仮眠を取りながら帰路に着いた。