会山行「雪訓U」 山行報告

メンバー:石賀(L)、勅使河原、阿久津、久池井(豊)、迫、檜山、大木、福原、吉岡、佐々木、小島
日時:2006年3月19日
山域:那須
ルート:峠の茶屋経由
報告者:吉岡

今回の山行では、雪山での基本から応用まで様々なことを教わりました。教わったことを報告します。

1. 歩行訓練
・ピッケルの持ち方・・・ブレードを前にする。降りはピックが前でも可。   
   →自分はブレードを前にして歩くのに慣れていたので、そのままにしようと思います。
・登山靴での登り、降り・・・靴底を地球と水平にし、足跡をつけるつもりで踏み込む。
  →自分の場合、降りは重心が後ろに下がってしまい、バランスが取りづらい。重心を足の上に置けるように直さねば。でも怖いな…。
 ・登山靴でのトラバース・・・山側の足先は進行方向。谷側の足先は少し谷側に向けると歩きやすい。基本的にピッケルは山側。利き腕側が谷で、急斜面の場合は、利き腕ではないほうの手をピッケルの足に添えて、斜面に突き刺しても良い。
 ・アイゼン…斜面に多くの爪を引っ掛けるようにする。
   →アイゼンを着けたほうが滑らないので、歩きやすかったです。

2. 耐風姿勢
・ピッケルの石突を地球に垂直に突き刺す。胸をピッケルに押し付ける。
・足とピッケルが二等辺三角形(理想は正三角形)になるようにする。この場合、ピッケルと両足間を等辺にする。足裏で踏ん張れるようにするため、ひざは浮かす。
・強風を感じたら瞬時に行動を起こす。
 →常に意識することが大切だと思いました。

3. 滑落停止
 ・ピッケルのピック部分を斜面に突き刺す。
・ピッケルの頭を、自分の肩の辺りで持つ。そして、ピッケルの足を、自分の腰の辺りで持つ。
・とっさのことで、上記の体勢が取れない場合は、とにかく雪にピッケルを突き刺す。
 ・滑落しないようにするのが第一。

4. アンカーの取り方
 ・スノーバー…全体を埋めた後、ひもを出す。三角形の開いている部分を尾根側に向ける。
 ・デッドマン…穴を掘って、雪中深くに埋める。
 ・ピッケル、ザックや雪袋も効果的。
  →荷重をかけすぎると、アンカーごと谷に落ちてしまっていたので、アンカーを取った時は、どれくらいの荷重に耐えられるか確認しないといけないと思いました。

5. スタンディングアックスビレイ
 ・ピッケルにスリングをかけて、それを埋める。そしてピッケルを踏みながらロープを肩にかけて、ビレイする。
 ・肩にかけたロープは、谷側が後ろ、尾根側が前。
 ・谷側の足を曲げずに、ザイルを両手で締めるようにビレイする。

6. フィックスロープ 
 ・アンカーで支点を取り、カラビナにザイルをインクノットで結ぶ。
・登り…アッセンダーを使う。タイブロック、ユマールは取り付ける向きに注意する。
・懸垂下降…エイトカンなどを使う。


今度雪山に行くときは、必ず今回の雪訓で学んだことを意識しながら登ろうと思います。
あと、僕が懸垂下降しているときに、長い間待ってくださっていた皆さん、寒い中すいませんでした。