日時:2005年9月17日〜19日
山名:富士山
メンバー:北村、上小牧、遠藤(ミソジ)、谷嶋
ルート名:富士宮口ルート
形態:ハイク
報告:谷嶋

 来春に計画している海外登山の準備として、少々時期が早いものの富士山へ2泊の高所順応トレーニングに行くことになった。また、ミソジの遠藤さんとの顔合わせも兼ねている。遠藤さんは猛者ぞろいのミソジにありながら落ち着いた感じで、紳士的な雰囲気にだまされそうだが、夏冬ともに黒伏山ミソジルートの初登者。やってる山行は結構やくざと思われる。遠征後には是非、どこかの山へご一緒したいものである。
 1日目 富士宮口から山頂まで、意識してゆっくり登る。毎回富士山頂でダウンしている私だが、今回は高所障害が軽い。軽い頭痛と食欲不振で夕食は僅かしか食べられなかったが、ワインを楽しむ余裕はあった。
 2日目 御来光を眺めつつ、お鉢巡りする。高所障害はこれまでにない位軽い。その後は暇なので、テントの前で酒盛り。持ち上げたワイン2L、日本酒5合、ウイスキー850mlは昼過ぎにほぼ消滅した。少々酔った勢いでもう一度お鉢を巡る。午後に銀明水を汲みに行くが、雪渓は絶滅寸前。昼は僅かに水が取れるが、気温の下がる朝夕は水流が絶える。夜中に目が覚めてしまい、寝付けないのでテントを抜け出してまたお鉢巡り。空には煌々と中秋の名月。ヘッドランプを消し、月明かりの富士山頂を歩いていると、まるで砂漠か、月面にでも来てしまったみたいだ。「異邦人」の曲が頭を廻る。幻想的な景色を楽しみながら深夜の散歩をゆっくりと楽しんだ。いい気分で歩いていると、もうすぐ1周というところでヘッドランプが3つ見える。あちゃーと思って近づくと、やはりわれわれのパーティだ。上小牧さんがもぬけの殻になった私の寝袋に気付き、心配になって探しに来てくれたのだ。テントにメモ書きでも置いて来るべきだった。要らぬ心配をかけてしまい、本当にすいません。
 3日目 水が少ないのでさっさと下山。富士宮口まで、2時間かからなかった。富士山を眺めながら風呂に入ったが、3時間前にはあの山頂に居たかと思うと不思議な感じがした。