不 漁 山 行 報 告


メンバー:Lヤギちゃん・ハンター・お隣さん・がっちゃん(報告)
日時:2005.8.27(土)8:45〜15:00
山域:鬼怒川温泉
ルート:古釜沢
目的:水と触れ合う&岩魚釣り

ヤギちゃん初リーダーの個人山行。「おっヤルキ出したな」と、うれしく思って参加する。連休前に入渓したこすぎっちの情報をネタに、台風一過の大漁を描いて古釜沢へ遊びに行くことに。がっちゃん以外は、前夜飲んで歌ってみな二日酔い。とはいえ、お隣さんは表情には現れずピンピン…さすが。ハンターは前日仕事帰りに沢の状況を偵察に…ヌカリない行動に感謝。ヤギちゃんは、めまいに吐き気で逃げ腰気味…リーダー!しっかりしろ〜ぃ!
料金所の100m手前右にある、細くて判りにくい舗装道へ入る。50m程で草道となり、3台程駐車可能なスペースに車をデポ。有料道路のすぐ脇であるが、道路からは見えないところである。ここで準備。沢靴を履き、スタート。再び舗装が敷かれた道を50m程歩き、右に曲がって林の中を下り、鬼怒川本流を横目に古釜沢の河口から入渓する。
早速、ハンターとお隣さんは釣りを始める。鬼怒川本流は濁っていたが、古釜沢自体は透明かつ水量豊富であった。ここまでくるとみな二日酔いも吹っ飛んだようである。すると、2つ目の淵でハンターがいきなり25cmの山女をゲット!これを目の当たりにしたがっちゃん、「今日はイケル」と慌てて釣竿を出して挑戦する。ヤギちゃんは釣竿を準備せず、終止時間を弄び気味であった。右に蛇行して沢を登ると、2段(あれ?3段?)の緩やかなF1が出現。今回は短い沢なので試しに遡行図を書こうとしたが、結局釣りに夢中でそれどころではなく。とはいえ、これ以降全ての淵で餌を垂らすがかからず。またがっちゃんは2人より圧倒的に竿の長さが短く、淵の近くにいつも寄り過ぎてしまい、迷惑かけっぱなしであった。ごめんなさ〜い。
有料道路の下にさしかかると、幅も長さも10m近くある細かい階段状のF2が登場。水が溢れんばかりに飛び跳ね、橋げたが無ければすばらしく美しい景観だと感じた。ここは左脇を越える。そして深く大きな滝壷をもつF3(こすぎっちの報告はこれがF1)が現れる。時を同じくして今日もキャニオニング御一行10数名様が道路から降りてきて、キャッキャと騒ぎながら先にF3を左から登っていく。お隣さんは待ちきれんと滝壷にドボン。直登を試みるが水圧に敗れ去り、引き返す。この時、ザックの腰バンドに掛けていた釣竿を滝壷の底に落してしまったようだ。気づいたのはF3を越えた後。しかも聞くところによるとお隣さんは一年前のミチギノ沢でも落とし、運良くボンちゃんに見つけてもらったにもかかわらずである。これもケイレイの伝統か、はたまた運命か。懲りないヤツ!いずれにしてもこれで序盤から釣りはがっちゃんとハンターの2人になる。(これより先の沢の詳細は小杉っちの報告を参照願う…またもいい加減でごめん)
キャニオニング集団に先に行かれては困ると、その先の高さ3mのF4を彼らが左から登っている中、我々は劇的に右から越えて追い抜し、一度引き離してからまた竿を垂らす。だが魚が居る気配すらなく「おっかしいなぁ」を連発しながら沢登りを楽しむ。目の前に現れる滝を見て「リーダーどうします?」と聞くわりには、真っ先に誰かが右から登り、負けてはおれんと誰かが左から登る。時には水中の見えないカチを探し当て、顔いっぱいに水を浴びながら必死に直登したりと。
林道終点辺りで12時半。日当たりのよい場所を探して昼飯にする。これまでの収穫は山女一匹。寂しいけどないよりはマシか。塩で臭みをとり、油で炒め、味噌汁のダシにして頂く。身も骨も柔らかく美味い。がっちゃん、行動食にパンを用意したが、振り向けば皆おにぎりパクパク…あ〜ん、しっぱ〜い。するとハンターがニヤニヤしながら一個手に取り「食べるぅ?」遠慮せずいただいた。やっぱり味噌汁にはおにぎりが一番!ハンターありがと、がっちゃん幸せ。今後の沢での良き教訓とする。
一息ついていると、目の前の岩に濡れた足跡を発見。「先行者が居たのか?」間もなく中年男性一人が林道を下りていった。ということで不漁の原因が判りひと安心。…ん?。腹も落ち着き、沢登りを再開。すると、うわさの150mの滑滝が出現。滑滝というよりは滑床に近いが、これはまことに見事!茶褐色に染まった細かな凹凸の床面に陽の光が水面にキラキラ反射して調和し、流れる金色の絨毯の上に居るようであった。どこからでも散歩するようにのんびり登る。
滑滝が終わると二俣になる。左俣はヤギちゃん・お隣さん、右俣はハンター・がっちゃんに分かれてそれぞれを登る。右俣は普通に登れば5分もかからずに魚が棲める状況ではなった。そして最後まで見届けないと気が済まぬハンターは、竿をたたんで偵察に。15分程登ると険しさのなくなるようなガレ状の沢になり、その先10分も行けば水はなくなるような状況であったらしい。今回はここまで。左俣もすぐに水が減少し、あっさり引き返してきたようだった。
下りは同ルートを下降後、林道終点より林道を下りる。ヒルが気になりそそくさと。が…、がっちゃんとお隣さんはいつの間にか餌食になってしまっていた。駐車場で裸になり、ヒルを確認。居た居た足に3匹。見た感じはナメクジかいと思って毟り取ろうとしたが、吸い付いて離れない。そのうちパニくる。ヤギちゃんが持参したスプレーを一吹きし…助かったぁ。誰かが「今日の掲示板は "なきべそ (;_;) がっちゃん" かい?」…なんとでも言え!
沢のグレードは1級。滝の高低差は最大で3m程度。水圧との戦いに誰でも挑める楽しい沢であった。釣りは道具次第?
帰りの車中はヤギちゃんのヒルのウンチク話で盛り上がり、ハンターの粋なギャグがかすんでしまうくらいであった。終いには「ヤギちゃ〜ん、ヒルを語るくらい山を語ろうよう」我々は山ヤである。