今年もみんなでゴミ拾い


メンバー:
1、外山尾根コース……L北村・SL八木沢・小池・迫・大木・菊池・福原・吉岡 他3名(曽・白形・金森)
2、ロープウェイコース……OB小材・OB大和田・OB手塚
日時:2005年7月3日(日)
山名:1、前白根山/外山尾根コースピストン
2、奥白根山/ロープウェイコースピストン
目的:栃木県山岳連盟・日光山系清掃登山
報告者:北村

宇都宮を出発したときには車のウインドウの雨滴が気になったが、明智平のトンネルを越えたらスカッといい天気になる。湯元のビジターセンターに到着すると、すでに大勢の山仲間が集まっていた。岳連のスタッフに入山コースを告げて、人数分の軍手やゴミ袋をもらう。その際、山岳会に所属していない20代2人がおれたちと同行したいと言ってきた。スキーが趣味の白形君と大型バイクVTRに乗る金森君だ。もともと今回は小池が友達の曽(チェン)君を連れてきていたので、これで会員外の飛び入りメンバーは3人になった。全体を前に岳連小材会長や自然保護委員長のあいさつがあり、今回の参加者は177名ということであった。自然保護委員会副委員長であるOB手塚さんの準備体操のあと、各コースに分かれて出発。
おれたちは例年通り外山尾根コースから登った。先頭は八木ちゃんだ。みんな登りながら少しずつゴミを拾っていたようだけど、特にチェン君が熱心だ。大木もちょこまかとヤブに入って拾っている。登山道には赤チョロが群生していた。滑りやすいところがあったり大きく木を乗り越すところが多いので、普段あまり山行に参加できていない新人菊池さんが少し心配だったが、元気に登っているようだ。それに迫さんがうまくサポートしてくれている。天狗平は素通りして前白根まで登り、ここでのんびり大休止。雲はあったがよく晴れていて、山並みは緑あざやかでとてもすがすがしく、そこに五色沼の眺めがあるのが絶妙のアクセントになっている。何度も見慣れた光景なのに、みんなで改めて「山っていいね〜」とくつろぐ。会員外のメンバーもいたのでお互い簡単な自己紹介などしたあと、頂上一帯にバラけてゴミ拾い開始。
ゴミに関しては、いつものことだが、土の中から飛び出ている錆びた空き缶などを拾うと隣にまた古い空き缶が見つかる、という状態で、ほとんどがかなり昔のゴミだ。人数もいたためか、わずか30分ほど拾っただけでエライ量になった。一方、最近捨てられたと思われるゴミはとても少なく、近頃の登山者のマナーについて気になるようなことはほとんどなかった。今回の背負子は4台。1台につき不燃物ゴミ3袋ぐらいしかくくりつけられないので、ほどほどのところでやめておき、下山にかかることにする。
八木ちゃんが率先して一番重い背負子を担ぎ、続いて迫さんの背負子もズッシリとしている。おれも担ぐが、これは実はそれほど重くなかった。もうひとつの背負子は大木に任せるつもりでいたが、意外や福ちゃんが「担いでみたい」と名乗りを上げた。聞けば本人は最初からそのつもりで参加したらしい。「結構重いぞ、大丈夫?」との周囲の心配をよそに、「大丈夫かも〜……あ、ぜんぜん平気〜」と余裕そう。ホントか!? 天狗平まで下り、そこでまたみんなでゴミ拾い。目に付いたものを拾っているだけでも、またどんどん増えてしまった。担げる量も考えて「もうこのくらいでやめとこう」と伝えるが、みんなついつい発見してしまう。「もうこれ以上担ぐのはたいへんだぞ」って言ってるそばから、隣の白形君が「あっ」とか言ってまた何か見つけたらしい。向こうでは大木がエサでも見つけた動物のように何かをほじくり出そうと夢中になってる。遠くのほうではコイケとチェン君が本気出して探索中だし、放っておくと収集つかなくなりそうなのでこれにて終了することとする。みんな熱心でまいったまいった!
一番重い荷物を八木ちゃんがしっかり担ぎ下ろしていくという姿にも頼もしいものを感じたが、なんといっても福ちゃんがデカい背負子でフツーに下っていくのには驚いた。しかも下山後に持ってみた感触では、なんとおれの背負子より重かった! この調子なら夏合宿も問題ないだろう。迫さんも背負子など背負っていないかのようにスタスタ下っている。チェン君も、不燃物で満杯になった重そうな袋を手にブラ下げ、なおもゴミを拾いつつ下山。ほかのみんなも、ゴミの袋をザックに入れるなどして湯元まで下った。
八木ちゃんの報告によれば、今回おれたちが拾ったゴミの量は、危険物が11袋、燃えるゴミが6袋ほどとなったそうだ。こういうことは拾った量の問題でもないが、単純な会員が多い溪嶺の場合、来年も参加してとりあえずまたたくさん拾えばいいように思う。みんなご苦労様でした!